前回の続き。
研修期間を修了し念願のS事業部に配属された僕は、下っ端としていろんな雑用をしながら、Solaris以外にもWindowsNT、PL/SQL、ActiveServerPagesなどの新しい(今となっては古臭いものばかりだが)技術を習得していった。
花開きつつあるWebアプリケーションの未来。出社するごとに成長を確認できるSEとしてのスキル。頼まなくてもマグカップを洗ってくれる美人の一般職。そんな毎日の裏で、気軽に増え続ける預金残高。
高いモチベーションを維持しながら業務にあたっていた僕は、すぐに事業部長にも一目置かれるようになった。
(編集部注:
あくまで筆者個人の感想です。)
とにかくその頃は、ある意味至福の時代だったと言える。
前編で触れたように、僕は純粋に調子に乗っていたのだ。
調子に乗って、従業員代表などという役割まで買って出たほどだ。
技術を学び、使う喜び。
メリハリを付けて、仕事もプライベートも本気で取り組める。
こんな時代がずっと続くと思っていたのだ。
しかし、そんな気楽な毎日が永遠につづくはずなどなかったのだ。
入社して2年目を終え、僕は主任に昇進した。
後編[2]に続く