前回の続き。
ところで、新卒で入社したその会社で、僕が配属を希望をしたのが
S事業部。
ここは花形でもなんでもなく、売上の足りない弱小事業部でした。
なぜそんなところを希望したかというと、技術力がつきそうだったから。
なんのことかわからないと思うので補足すると。
たとえば、ダントツ花形の
K事業部というのがありました。
そこでは売上は湯水のように湧き出し、人手不足の嵐。
技術的な仕事はほとんどアウトソースしていたので、正社員の仕事内容は”マネジメント”のみ。
新人研修中に、そんなK事業部の様子をうかがっていた僕は、先輩たちの技術力、というか技術への固執の低さに、「K事業部はないな」と一人思ってたのです。
一方で、売上の少なさから業務のほとんどアウトソースできないS事業部。
技術的なことを始めとした多くのことを、正社員がやる必要がありました。
結果としてその事業部の先輩たちには、技術力の高い人が多く、それが格好良く見えたのです。
また、売上が少ないため、残業制限がありました。
少しでも効果的にやろう、そういう機運が高い事業部でした。
(いっぽうK事業部は残業天国で、朝出社したら、”今日の会議は22時からな”、って具合。バリバリというより、ダラダラやってる感じ丸出しでした。)
僕は希望のS事業部にうまいこと配属され、インフラチームのSolarisエンジニアとして、そのあと長く続くことになるSEとしてのキャリアをスタートさせたのでした。
(続く)